REIONレポート
 Vol.8 – 河口湖カントリーコテージBan

REIONの導入事例をご紹介する国内レポート第8弾は、山梨県は富士河口湖町にある「河口湖カントリーコテージBan」。河口湖と富士山を一望できる施設内でREIONやおしぼりをどのようにご活用いただいているのか。株式会社大伴リゾート副社長の伴公子さんにお話をうかがいました。

富士山と河口湖を一望
自然に抱かれる癒しのリゾート

 黒岳に連なる御坂山地の斜面を背に、瀟洒なコテージが建ち並ぶ「河口湖カントリーコテージBan」。眼下には河口湖を、正面には富士山をのぞむ、自然に囲まれたリゾートです。
 およそ6000坪の広大な敷地内には、4名タイプから60名タイプまで33棟のコテージが点在しています。
 2020年5月には敷地内に新たにグランピングリゾートがオープン。白を基調としたトレーラーハウス風の建物にウッドデッキやテント、BBQコーナー、露天風呂などを備えた宿泊施設です。ほかにもカフェやハーブガーデン、お子様向けの遊具エリアなども整備。また、作り立てのポトフやパンをコテージの玄関先に届ける「朝食バスケット」などのオプションサービスも人気を集めています。
 副社長の伴公子さんによれば、現在、お客様は山梨県内の方を中心に、東京や神奈川からのご家族連れが大半で、2世代で訪れるファミリーも多いそうです。また、近隣県の中高生の修学旅行で利用されることも増えているのだとか。
「これまでのように周辺を観光するのではなく、こちらでBBQとステイを楽しもうと連泊される方が多くなりました。コロナ禍の影響で、現在は定員の約半分、1日200名程度に制限して営業しています」

敷地内から富士山と河口湖の雄大な景色をのぞむ。
大自然に抱かれるように並ぶコテージやグランピング施設。

チェックイン時におしぼりを提供
心地よい香りでお出迎え

 「河口湖カントリーコテージBan」では、お客様をお迎えする際にREIONと布おしぼりを使用中です。
 チェックインの時間帯になるとREIONを管理棟の入り口付近に出し、“おしぼり担当”のスタッフがスタンバイ。駐車場で乗車されたままお客様全員の検温を済ませたら、代表1名だけフロントに来ていただいてチェックイン手続きを行います。その際、入り口でおしぼりをお渡ししています。
「これまでアルコール消毒を行っていましたが、おしぼりに抗ウイルス・抗菌のVB加工(※)がされていると聞き、安心しました。手を拭いていただくことで、より一層、お客様も従業員も守ることができますから」
 また、おしぼりには、庫内にセットできるアロマ芳香剤「LARME(ラルム)」でペパーミントの香りを纏わせています。REIONの扉を開けておしぼりを取り出すときにも、ほのかに香りが漂います。
「この付近を巡って観光して来られる方が減り、早い時間からBBQを楽しまれる方が増えたのでチェックインの時間も14時頃がメイン。暑い中を運転して来てくださったお客様に、すっきりとした香りとやさしい肌触りのおしぼりは好評です」
 おしぼりは150匁の厚みで大判サイズの「匠」を採用。REIONは分厚いおしぼりでもたっぷり収納することができ、HIGH(温)、LOW(人肌程度の温かさ)、COLD(冷)の3段階に温度の切り替えが可能です。
「ハイシーズンの夏は冷たくしていますが、山の天候は変わりやすいので、夏場でもちょっと冷える日はLOWに切り替えられて便利ですね。9月下旬からはHIGHモードにしようと思っています」

※ウイルスや菌の働きを99.99%以上も抑制する特許技術『VB』についてはこちら。
https://www.virusblock.jp/

入り口にREIONを設置。
扉を開けるたびにペパーミントの香りがふわりと漂う。
「運転お疲れ様でした」とお出迎え。“触れない”ことがおもてなしになった今、おしぼりの個包装のビニール袋はあえて付けた状態でお渡し。

コロナ禍で変化したおもてなし
触れ合う代わりに、モノに思いを託す

 伴さんがREIONと布おしぼりを導入された背景には、やはりコロナ禍の影響がありました。中でも強調されるのは、「おもてなしのかたちの変化」。たとえば、チェックイン時のウェルカムドリンクや、ハーブティづくりのワークショップ、モーニングヨガで提供していたハーブティなど、飲食を伴うサービスや対面プログラムは中止せざるを得なくなったそうです。
「代わりに何かできないか」と考えられていたとき、お知り合いの紹介でFSX富士の担当者が提案する機会に恵まれました。
「実は、よく行くレストランにFSXさんのアロマおしぼりが置いてありましてね。いい香りがするから、前々からファンだったんです。ご縁を感じながら相談するうちに、ハーブティの代わりにハーブが香るおしぼりを出そうと。直接サービスできないなら、モノに思いを託そうと考えました。お客様に対する気持ちを込められるプロダクトは、私たちの新しいおもてなしを支えてくれています」
 さらに伴さんは、コロナ禍でサービス全般を根本的に見直すことができたとおっしゃいます。
「いわゆる貸別荘業では、極力何もしないで建物をお貸しすることが最上のサービスとされてきました。でも私たちは以前から、お客様に四季を感じていただきたくて、テントの中に松ぼっくりを並べたり、季節の植物をスワッグにして飾ったり、無農薬のレモンや夏みかんなどをメッセージカードとともにお部屋に置いたりしてきました。おしぼりも含めて、お客様に喜んでいただける本当のおもてなしはどんなことなのか、コロナ禍だからこそ気づけたのかもしれません」

おしぼりにおもてなしの気持ちを込める。
アロマの香りでお出迎えの気持ちを表現するべく、お部屋によってはサービスとして人数分の使いきりおしぼりを室内にセット。

地域環境の保全に役立ちたくて
積極的にリサイクルも

 「布おしぼりの、洗ってまた使える循環型なところも気に入っているんです。弊社の取り組みとも親和性があるなと思っています」
 そう伴さんがおっしゃるように、「河口湖カントリーコテージBan」では、地域とのつながりや環境を大切に活動し続けてきたそう。
「SDGsを意識してきたわけではないですが、30年以上前から、枯葉を堆肥用に近隣の農家さんにお譲りし、BBQの後に残る炭はアルカリ性でいい肥料になるので花壇に撒くなど、リサイクルできるものはするように工夫してきました」
 ほかにも、森林保全のために手入れをした際に出る杉や松、ひのきの間伐材はウッドチップにして敷地内の小径に敷き詰めているそう。歩くといい香りがして、ナチュラルな虫除け効果もあると伴さんは教えてくれます。
「ハーブガーデンでは、ラベンダーやミントなど60種類ほどのハーブや季節の花々がお客様を出迎えています。チェックイン時にお渡しするおしぼりのペパーミントの香りは、滞在の幕開けにぴったり。ストーリーがつながっているなと感じています」
 様々なアイデアと行動力でコテージを切り盛りされている伴さん。コロナ禍の中にあってもつねに明るく前を向き、歩み続けていらっしゃいます。今後について尋ねると、最後にこんなお話を聞かせてくださいました。
「来年のオープンを目指して、ここからほど近い場所に、道の駅などをあわせもつ複合的な宿泊施設をつくる計画を進行中です。地域の方や様々なクリエイターさんを巻き込んで、地元の魅力を発信していくプロジェクトになりますので、ぜひご期待ください」

伴さんが以前から気に入ってくださっていたという使いきりタイプのおしぼり「AROMA Premium」はフロントでも販売中。
他にも地域の名産品や工芸品なども取り扱う。
季節の花が咲き誇るハーブガーデンにて。
代表取締役の伴一訓(ばん かずのり)さん、
お話をうかがった伴公子(ばん きみこ)さんのご夫婦。

河口湖カントリーコテージBan

山梨県南都留郡富士河口湖町河口2092

TEL:0555-76-8088

https://www.c-ban.com/